珍しい姿を見られました

今週も写真はさっぱりで、「悔しい」を通り越して自信がなくなりそうですが、鳥たちの珍しい姿を見られました。

見られたのは、

• アイガモ兄弟のヨシやガマの茂みの中での就寝
• ジョウビタキのオス同士による小競り合い
• コゲラによるドラミングとさえずりを組み合わせた求愛行動

の３つです。ジョウビタキとコゲラについては書いたとおりなので説明を省いて、アイガモ兄弟についてだけ書きます。

アイガモ兄弟が開水面の岸辺で“寝ている”のは何度も見ていますが、今回見たのは本当に睡眠をとっているという感じで、今までに見た“寝ている”とは明らかに違う感じがしました。どんな風に違うのかというと、今回見たアイガモ兄弟は、８日の積雪で倒れてしまったヨシやガマの茂みの間の狭い開水面に浮かびながら体をくっつけ合って横に並び、２羽とも胸を茂みに押しつけるようにして首を羽根にうずめていました。また、私が観察している間ずっと動かずにじっとしていました。最初に見たとき、船が港の岸壁に舳先から並んで接岸している姿に似ている気がして、今までに見た“寝ている”よりも深く休んでいるように思いました。もしかしたら、今までも姿が見えなかったときはヨシやガマの茂みの奥でこんな風に体を寄せ合って寝ていたのかもしれないと思うと、感慨深かったです。

また、ジョウビタキのオス同士による小競り合いにも関係しますが、先週「ジョウビタキがヨシやガマの茂みの東側に縄張りを作ったかもしれない」と書いたのは当たりだったようで、今週もほぼ同じ場所でジョウビタキのオスを目撃しました。また、上記の小競り合いはこのオスが縄張りに侵入したほかのオスを追い払うためのものだったようです。はっきり小競り合いと分かる様子を見たのは初めてだったので、興味深かったです。

最後に、今週も調整池の内外でカラスを見ました。じっくり観察できなかったので、鳴き声からの判断ですが、ハシブトガラスのペアが来ていたようです。前からいたハシボソガラスを完全に追い払って自分たちの縄張りにしたのか、たまたまペアに思えただけで、つがいでも何でもなく、ハシボソガラスを追い払ったわけでもないのかは不明です。縄張りにしたのならそう遠くないところに巣や見張り場に適した場所があるはずなので、今度、調整池から周囲も観察して探してみます。

【時間】11:30～12:15（大体）

【天気】晴天

【風】北からの風

【出会った鳥】スズメ、コガモ（オス・メス）、アオジ、カワラヒワ、キジバト、ジョウビタキ（オス）、アイガモ兄弟、シロハラ、ハシブトガラス、コゲラ、ヒヨドリ、バン（幼鳥）（多い順、珍しい順）

【今日の写真】コガモ・オス

ジョウビタキが縄張りを作ったかも

8日夜の大雪でヨシやガマの茂みがすべて潰れてしまったり、今もあちこちに積雪が残っていたりで先週までと環境がすっかり変わっていましたが、鳥たちには変わらず会えました。震災のときに実感したように、鳥たちは本当にたくましいと思います。

写真は、元々潰れてしまっているヨシやガマが多かったために比較的変化の少なかった、ヨシやガマの茂みの東側で会ったジョウビタキのオスです。結構活発に動き回っていて良いモデルではありませんでしたが、動き回っていた範囲が昨冬までに観察した縄張りの範囲に似ていたことと、観察中に1度も鳴かなかった（縄張り宣言をしなかった）ことから、すでに確定した縄張りを持っているのかもしれません。もしそうなら来週もほぼ同じ場所で会えるはずなので、次回はもっとはっきりきれいに撮影できるように頑張ります。

また、ヨシやガマの茂みが潰れてしまったり、積雪で植え込みが隠れたり、草などが隠れてしまったりしたためか、スズメの鳴き声は聞きませんでしたし、アオジも先週より気配がなかった気がしますが、コガモは今日も60羽近く見かけました。開水面はごく一部が薄く結氷しているだけでしたし、茂みが潰れたといっても地面や水面近くの隠れ場所までなくなったわけではないですから、影響を比較的受けなかったのかもしれません。

最後に、今日も調整池の内外でカラスを見かけました。調整池のすぐ北側の斜面で鳴き方の練習をするようにいろいろな声を出していたハシブトガラスを1羽と、南側を飛んで、街路樹か道路を挟んだ南側の林の梢に止まったらしいハシボソガラスを1羽の合計2羽です。カラスも大雪の影響をあまり受けなかったのかもしれません。来週もまた会って、今度こそピンぼけしない写真を撮りたいです。

【時間】11:25～12:10（大体）

【天気】晴れ間のある曇天

【風】東からの風

【出会った鳥】コガモ（オス・メス）、カルガモ、アオジ（オス・メス）、ジョウビタキ（オス）、アイガモ兄弟、シジュウカラ（オス）、ハシボソガラス、バン（成鳥）（多い順、珍しい順）

【今日の写真】かくれんぼ

久々にアオジを撮れました

昨日の雪がまだ残る上に日差しが時々陰って寒かったですが、久し振りにカルガモに会えましたし、アオジを撮ることができました。

特に、アオジは雪と寒さの中エサ探しに必死という感じで、私が撮影しながら近付いてもなかなか逃げないほどでした。人家に平気で近付くスズメたちと違って、アオジたちは人家にあまり近付かないようですから、暖を取るにもエサを探すにもより厳しい条件に置かれているということなのかもしれません。暖かくなるまでまだしばらくあるので、頑張ってほしいです。なお、今日の調整池ではスズメを確認できなくて、少しは活動していたようですが、大半は住宅地など別の場所に移動したか、ヨシやガマの茂みの中で息を潜めていたようでした。

また、先週に続いてアカハラを確認できました。先週ほどはっきりではありませんが、大きさと腹部の赤っぽい色から間違いないと思います。ただ、先週の個体と同じかまでは分かりませんでした。植え込みの中や地面近くにいることが多いようなので、飛び出して向かって来てくれることを期待するしかなさそうなのが残念ですが、今後も見逃さないよう注意して観察します。

あと、今週は調整池の範囲内に入ってきませんでしたが、そのすぐ外側でハシボソガラスとハシブトガラスを合計5羽ほど確認しました。自己主張するように短く鳴き合戦をすることが1、2回ありましたから、調整池とその周辺に関心を失ったわけではないと思います。もしかしたら、まだ強く主張して争うほどの執着はなく、互いに様子見で牽制し合っているという感じなのかもしれません。
こちらも意識して観察していきます。

【時間】11:25～12:15（大体）

【天気】雲の多い晴天

【風】北からの弱い風

【出会った鳥】コガモ（オス・メス）、アオジ（オス・メス）、カルガモ、アイガモ兄弟、アカハラ、バン（成鳥）（多い順、珍しい順）

【今日の写真】必死な様子のメスアオジ

久々にアカハラに会いました

今日は快晴で日差しがある上に空気も暖かく、また、いつもより観察時間が長かったこともあって、結構多くの鳥たちに会えました。

中でも、アカハラに会えたのは久し振りで、写真は撮れませんでしたが、はっきり観察できて満足でした。さらに、今日会えた個体には腹部は大きな白い模様があって、以前写真を撮ったこともある個体と同じ気がしたので、同じ個体が調整池にずっといるのかもしれない、という発見がありました。いつも植え込みの奥にいて観察できないことが多いトリですけど、さらに観察できるように工夫したいです。

また、先週の主役という感じだったハシブトガラスのペアは見かけませんでしたが、ハシボソガラスは何度か見かけました。ハシブトガラスのペアは調整池を縄張りに含めなかったのか、まだ縄張りを確立するまでにはなっていないのかは不明です。でも、調整池以外でもカラスの姿を見たり、鳴き声を聞くことが増えている気がするので、そろそろカラスたちが子育てに向けて積極的に行動し始める季節が始まったのだと思って、意識して観察していきます。

あと、冬場のヨシやガマの茂みの東側で毎年のように見かけていたジョウビタキのオスは、今年はまだ縄張りを確立していないようで、同じ場所で2羽のオスを見かけました。どちらかどちらかを一方的に追い払うという感じにあまり見えませんでしたし、近くでさらに1羽のオスを見かけました。今冬の陽気が例年と大きく違うとか、ヨシやガマの茂みの東側が大きく変わっているとは思わないのですが、縄張りを張るのに良い場所ではなくなっているのかもしれません。こちらも意識して観察していきます。

【時間】11:25～12:20（大体）

【天気】快晴

【風】西からの弱い風

【出会った鳥】コガモ（オス・メス）、スズメ、アオジ（オス・メス）、ジョウビタキ（オス）、カワラヒワ、バン（成鳥・幼鳥）、ヒヨドリ、シロハラ（？）、アカハラ、ハシボソガラス、メジロ（多い順、珍しい順）

【今日の写真】コガモのオスたち

カラスをたっぷり観察しました

今日はいつもより少し遅い時間だったのが幸いしたのか、それとも、元々そういう時期だったのか、調整池にハシブトガラスとハシボソガラスが合計４羽来ていたようで、たっぷり観察して撮影することができました。

観察した限りでは、今までエサやりのおこぼれを独占していたと思われるハシボソガラスとその権利を奪ったらしいハシブトガラスに、“つがい”なのか、口移しでエサを与えるような仕草をしたハシブトガラスのペアという組み合わせでしたが、鳴き声はハシボソガラスの方をよく聞いた気がします。また、権利を奪ったらしいハシブトガラスとペアの１羽は同じ個体で、目撃したのは３羽だった可能性もあります。

ハシボソガラスは私が見付けたときからおこぼれを拾うのに便利な北側をハシブトガラスに取られていて、体格差からなのか、それとも、闘って決着したあとだったのか、接近して威嚇するようなことはなく、調整池を挟んだ南側で自分の権利を主張するように鳴き合戦をするくらいでした。その上、このあとに南側の場所をペアに取られたかのようにいなくなったのですから、ペアが調整池を含む範囲に縄張りを確保した場合、おこぼれを手に入れる権利を完全に失ってしまうかもしれません。

調整池を含む範囲に巣を作る場所や見張り場にふさわしい場所があるのか分からないのですが、今後の観察がとても楽しみです。

あと、今回もバンを２羽見ました。距離があったので、幼鳥だったのかどうかまでは判断できませんでしたが、これだけ度々見るということは、子育ての間だけではなく、通年でいると断言して良さそうです。ただ、今のところ子育てするのは１組のペアだけのようなので、幼鳥がいつどこへ行くのか、ぜひ知りたいところです。

【時間】11:40～12:20（大体）

【天気】雲の多い晴天

【風】ほぼ無風

【出会った鳥】コガモ（オス・メス）、メジロ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、アオジ（オス・メス）、カワラヒワ、バン、アイガモ兄弟、ハシボソガラス（多い順、珍しい順）

【今日の写真】ハシブトガラスのペア