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Posted by - 2024.04.24,Wed
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Posted by かば - 2013.03.04,Mon
今まで、雲の海市を始めとする月面都市の政治制度は、宇宙飛行士など少数の専門家による小規模な社会を起源とする、

 ・直接民主制
 ・社会として固い組織・体制はなく、水平的で序列がない
 ・それぞれの専門を活かした専門グループが直接民主制で公認を得て執行グループになっている
 ・執行グループは基本的にメンバーの流動性に富み、メンバーの掛け持ちやグループの重複も多い

という社会だと考えていたのですが、少し考え直しました。

というのも、直接民主制で全員に判断材料となる情報が提供される(社会として秘密を持たない)とすれば、外交・防衛・治安を始めとする秘密保持が重要になる議題を扱えないですし、全員に参加の機会を保障するとなると、迅速な判断・行動を必要とする議題も扱えません。また、基本的に「有識者」で構成される社会としても、人数が多くなれば、様々な危機の際にパニック的な状況では極端な主張が幅を利かせて冷静な議論・判断が難しくなると思うようになったためです。

今は、

 ・執行グループにはそれぞれ担当する業務に関する権限を与えて、メンバーでない市民との間に差を付ける
 ・比較的少数の市民から構成される議会を設置する

修正を行い、直接民主制と間接民主制を併用して、「公務員」と「市民」という政治上の差を付けることにしています。

なお、直接民主制(民会)と間接民主制(議会)の関係は、

 ・民会を基本とする
 ・議会は秘密保持や迅速な決定を必要とする議題を扱う
 ・執行グループ(行政)が民会では冷静な議論ができないと判断した場合、民会で冷静な議論ができるようになるまでの期限付きで議会が民会で扱う議題も扱う
 ・議員は任期があり、市民による直接選挙で選出する
 ・議会は議決について、民会の事後承認を必要とする
 ・民会は議会の議決に対して拒否権を持つ

と考えています。また、行政と民会の関係は、

 ・行政の(主要)メンバーは民会の承認を必要とする(直接選挙となることもある)
 ・行政はその担当している業務に関連する民会の議決に対して拒否権を持つ
 ・民会は行政のメンバーに対して拒否権を持つ

と考えています。議会もその担当する議題に関連する行政について民会と同じ権限を持ちます。

民会・議会・行政の三者の間で拒否権の応酬となって決められない場合は、二者の賛成によって決定とします。

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Posted by かば - 2013.01.13,Sun
24世紀初めには「月連邦」という国家を構成する自治都市という位置付けですが、『クラウディアの横顔』の舞台となる23世紀半ばだと「管理機構」が共同統治する入植地という位置付けでした。

この「管理機構」というのは、宇宙開発に参加している国家(国家は地球にしか認められていない)で構成される他国籍組織で、国際連合とも連携していますが、基本的に別組織です。正式名称はもっと長いもっともらしい名前になりますが、まだ考えていません。

管理機構は資金と技術を持つ一部の国による無秩序な開発競争とそれによる地球や宇宙の環境の悪化を管理して調整するために構成された組織で、成立初期には加盟しないで独自に開発する国家もありましたが、23世紀半ばまでに宇宙開発・宇宙探査を独占する組織になります。

雲の海市を始めとする月面都市や地球周回軌道上のコロニーなど、また、地球の軌道エレベーターなどはすべてこの管理機構の管理・統治下にあります。

具体的には、管理機構が宇宙への入植計画を策定して、入植者や開発を月面都市などに割り当て、月面都市などが実施するのを監督します。また、月面都市などの公的資産を独占的に所有し、管理します。そして、これらを達成するために必要な警察力と月面都市などに対する課税・徴税の権利、立法・司法権を持ちます。

このため、月面都市などには限定的な自治権しかなく、時代を経るにつれて「本国人が統治する植民地」という感じになり、宇宙戦争の原因の1つになります。

なお、雲の海市は月面都市の中でも少し特殊で、地球から独立した月面資本が約半分入っているために自治権が少し強くなっていたりします。

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Posted by かば - 2013.01.11,Fri
雲の海市と他の月面都市などを結ぶ交通手段は、
  • 月引力圏専用宇宙船
  • 鉄道
  • 月面車
の3種類を想定しています。

月引力圏専用宇宙船は、その名のとおり、地球近傍まで行かないで、せいぜい月の周回軌道まで行く宇宙船で、地球における航空機のように高速輸送機関になります。1回の航行時間も多分航空機と同じで、1日を超えることはないと思います。

鉄道は、地球における鉄道とまったく同じで、月面を走行する大量輸送機関になります。月面では地球と違って船が存在しませんから、地球の大陸鉄道のような長大編成の長距離列車が基本と考えています。1回の走行時間は1日を超えることもあるかもしれません。
また、都市間の距離は数百km以上あると想定しているので、救援に時間がかかることを想定して、乗員乗客全員が1週間程度サバイバルできるだけの装備と、全員分の野外活動服を搭載していると思います。

月面車は、その名のとおり、月面を走るための車です。近くの月面都市や周辺の独立施設に移動するための輸送機関になります。鉄道よりエネルギー効率が良くないと思いますし、月引力圏専用宇宙船より低速なので、コンボイのような特大の輸送用月面車や長距離を走る連絡用の月面車は少なく、どちらかというと観光や趣味のものと考えています。1回の走行時間は目的にもよりますが、1日を超えることもあるかもしれません。
また、鉄道と同じように、サバイバルのための装備と野外活動服を搭載していると思います。


なお、地球との間は、地球往還宇宙船を想定しています。この宇宙船は月面と地球の軌道エレベーターに連結した宇宙港や周回軌道を巡るステーションの間を結び、地球に直接降りることは想定していません。また、月面の離発着の際にはロケットではなく、電磁カタパルトなどによる射出や着地を行うものもあると思います。

地球のスカイブリッジ(※)を利用すれば、大気圏突入に備えた装備が必要なくなるので、地球往還宇宙船でも地球に直接降りることができると思いますが、今のところ、こちらの方法は主流ではないと考えています。

※:頂点が大気圏外になる巨大な放物線を描く、チューブを基本とした構造物で、チューブの中を通る電磁体によって維持される。また、チューブに設置されたレールによって地上から大気圏外まで移動できる

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Posted by かば - 2013.01.08,Tue
昨日の「電源について」で電源について考えたので、今日は一歩進めて、発電能力について考えてみました。

『クラウディアの横顔』当時の人口5万人規模で建設工事が活発に行われているという段階では、根拠はないものの、10~30万kWの発電能力があれば十分なのではないかと思います。

そして、その3分の1程度を最低限必要な発電能力と考えて原子力で賄うとすると、原子力は3~10万kWの発電能力を担うことになります。この規模なら、核融合炉ではなく、小型の核分裂炉で十分です。さらに、この規模の核分裂炉なら、現在でも原子力空母や原子力潜水艦に搭載されている原子炉と同じくらいなので、別の場所で建造した炉本体を運んできて据え付けるということもできると思います。

また、残り3分の2を主に太陽光発電と温度差発電で賄うとすると、太陽光発電も3~10万kWの発電能力を担うことになります。現在日本で作られている“メガソーラー”は1千~数千kWなので、この30~100倍の規模ということになりますが、今後の性能向上と月なら大気がない分面積当たりの効率を上げられることを織り込んで、10倍程度の規模ですむということで仮定すれば、以前考えた建設計画に組み込んでも極端に負担になるということはないと思います。

ただ、温度差発電については、単位面積当たりどの程度の熱量を得られるのかがよく分からないので、具体的なことは言えません。日向と日陰の温度差は楽に200度くらいあるそうですが、その熱せられた日向の熱が地中にほとんど入っていない(=熱量はほとんどない)というのなら、熱せられた日向のレゴリスと地中深くの冷たいレゴリスの温度差を利用できなくなります。この場合、レゴリスの代わりとなる物質を太陽熱で加熱して温度差を作ることになりますが、太陽光発電より効率や経済性で劣るかもしれません。

最後に、燃料電池は水素と酸素を使うので、発電力に含めるにしても、余剰電力で作った水素と酸素で発電する、ピークを緩和するための発電力になるだろうと思っています。また、水素と酸素を建設現場のレゴリスや氷(あるのであれば)からどれくらい確保できるか次第でもあるとも思っています。

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Posted by かば - 2013.01.07,Mon
“雲の海市”の電源は、
  • 太陽光発電
  • 温度差発電(ペルチェ素子、スターリングエンジンなど)
  • 燃料電池
  • 原子力(核分裂・核融合)
の4種の組み合わせで考えています。

太陽光発電や温度差発電は現在の技術でも建設は容易と思いますが、軌道上と組み合わせない限り、夜間に発電できませんし、燃料電池は月面で貴重な炭化水素と酸素を必要とします。

その点、原子力は昼夜関係なく発電できますし、微小天体などの衝突などに対しても太陽光発電や温度差発電より防護しやすいという利点があります。また、燃料電池よりも少ない燃料で長期間動かすこともできます。

近隣都市との複系統からなる送電網によって停電の可能性はかなり下げることができると思いますし、軌道上からの送電もマイクロ波送電に必要な装置が軍事転用される可能性に対する危惧からくる政治的な問題を除けば困難ではないと思いますが、万一の際に孤立した状態でも安定した電力供給ができることを重視すれば、原子力を含む複数の電源の組み合わせが適切と思っています。

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プロフィール
HN:
かば
年齢:
45
性別:
男性
誕生日:
1978/12/25
職業:
患者団体役員
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考え事
自己紹介:
軽度な短腸症候群の患者で、「短腸症候群の会」という小規模な一般社団法人の代表理事をしています。
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