『劇場版 鋼の錬金術師』の感想

録画していた『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』を見ました。

アニメ版をまったく見ていなかったので、アニメ版のラストから始まるような内容に戸惑いました。それに、Wikipediaで確認したらやはり設定も原作といくらか違っていたようでその辺にも戸惑いました。この作品を十分楽しむには他に、

・ワイマール時代のドイツの社会情勢
　・極めて高い失業率とインフレによる社会不安の雰囲気
　・第一次世界大戦敗北に対する国民感情
　・ミュンヘン一揆直前のナチス党
・ロマへの差別
・トゥーレ協会について

の予備知識もあった方が良いと思いましたし、全体としてちょっと難しかったなと思いました。

なお、作品に出てきたロケット（ロケット推進の航空機？）はどれも空想科学的で飛行はひどく困難な上、当時のドイツの技術水準を遙かに凌駕しているところもあるように感じました。特に、エドワードがアメストリスに帰還したときに乗っていたロケットでは秒速11.2kmどころか音速を超えることも無理でしょう。

今後は原作がどうなっていくのか素直に楽しみたいと思います。