コガモたちが戻ってきていました

4日（土）は前回1羽しか見かけなかったコガモたちが30羽以上姿を見せてくれて、アイガモの三郎もコガモたちに囲まれて寂しくなさそうでした。

また、この日の三郎は盛んに水浴びをしていて、その様子を久し振りに撮影できました。写真がその1枚で、前回の写真が後ろ姿を撮ったものでしたから、今回は横から撮った写真にしました。三郎が何度も水浴びしていた理由はよく分かりませんが、そろそろ換羽の季節ということでむずがゆく感じているのかもしれません。今まで換羽の期間は姿を見せてくれなくなることがあって換羽にかかる日数がどれくらいか観察したことがないので、今年は意識して見ると面白そうです。

そして、姿を見せてくれたコガモたちは前回書いたとおりまだ北へ帰るわけではなさそうですが、だとするとどこで繁殖するのか本当に気になってきました。国内の割と近場に繁殖地があるのなら、ぜひ観察に行ってみたいです。

最後に、この日は調整池の北側の斜面に植えられているレンギョウとユキヤナギが満開で、隣接する公園でもアセビが満開と、春の盛りの雰囲気でしたが、なぜか調整池の周辺を含む地域の桜はまだ咲き始めたばかりという感じでした。南でも北でも桜が満開と報道があったりするのに、なぜこの地域だけ遅いのか、本当に不思議です。

【時間】11:10～11:45（大体）

【天気】曇天

【風】ほぼ無風

【出会った鳥】コガモ（オス・メス）、アオジ、バン（成鳥）、シジュウカラ、カワラヒワ、ヒヨドリ、アイガモ（三郎）（多い順、珍しい順）

【今日の写真】水浴び中

すっかり春でした

3月28日（土）は暖かい日が2～3日続いたあとだったこともあり、ヤナギが一斉に芽吹き始めていたり、羽虫など虫たちがたくさん出てきていたりとすっかり春でした。

でも、会えた鳥たちは少なくて、特に、前回仲間ができて良かったと安心したアイガモの三郎がまた1羽だけになってしまっていました。コガモもメスを1羽見かけただけでしたから、前回三郎と一緒にいたカルガモたちは繁殖のために調整池を出ていってしまって、三郎はついていけなかったのかもしれません。とはいえ、1回だけで判断するのは早計なので、次回しっかり観察してこようと思います。

また、この日1羽しか見かけなかったコガモについて、暖かくなって北へ帰っていったかもしれないと思いましたが、改めて過去の観察記録を見てみると一昨年も昨年も5月まで調整池にいたので、たまたま見えなかっただけという可能性が高そうです。というより、調整池で見かけるコガモたちは長距離の渡りなど元々していなくて、5月から移動しても繁殖に間に合うような近場にいるのかもしれません。機会があればぜひ調べてみたいです。

あと、この日もキジのオスを1羽見かけました。前回見かけたキジはメスのようでしたから別個体なのでしょうけど、まったく無関係に調整池に来ていたのか、この個体とつがいで、過去に見たことのあるつがいとも同一個体なのかと思いました。もし後者だとしたら、調整池がこのつがいの縄張りに含まれていて、思っていたより近くでキジが暮らしているのかもしれません。こちらもぜひ確かめてみたいです。

【時間】11:35～12:05（大体）

【天気】明るい薄曇り

【風】南東からの弱い風

【出会った鳥】アオジ、ヒヨドリ、キジ（オス）、バン（成鳥）、アイガモ（三郎）、コガモ（メス）（多い順、珍しい順）

【今日の写真】何かな？

濃霧の中で見付けました

19日（木）は珍しく濃霧で、アイガモの三郎がカルガモたちと一緒に行動しているのを見たり、初めてアカゲラを見たりと発見がありました。

この日の三郎は3羽のカルガモたちと写真のようにずっと一緒に行動していて、生きていたことを確認できただけなく、今まで会えなかったのはカルガモたちと一緒に行動していたためらしいと知ることができました。ほとんど飛べないと思っていた三郎がカルガモたちと調整池の外でまで本当に一緒に行動できるのか疑問はありますけど、一郎と二郎が死んでからずっと1羽だった三郎に仲間ができて本当に良かったです。

アカゲラは撮影まではできませんでしたが、腹部の赤い色ははっきり確認できました。調整池で見かけたのはもちろん、調整池以外でも直接見たのは初めてだったので、気付いたときは驚くと共にとてもうれしかったです。濃霧で迷い込むような感じで来たのか、それとも私が今まで気付かないでいただけなのかは不明ですが、今度はぜひ撮影までしたいです。

【時間】11:25～11:55（大体）

【天気】濃霧

【風】ほぼ無風

【出会った鳥】コガモ（オス・メス）、カルガモ、アカゲラ、アイガモ（三郎）、ウグイス、ツグミ、ジョウビタキ（メス）、アオジ、（多い順、珍しい順）

【今日の写真】カルガモたちと一緒に

春ならではでしょうか？

14日（土）は会いたかったアイガモの三郎には会えなかったものの、春ならではといった光景をいくつか見聞きできました。

1つめはコガモのオスたちが互いに羽ばたかないで伸び上がるような行動を見せ合っていたことで、これは多分、互いの優劣を確認していたのだろうと思います。この日最初に見たときにつがいごとに並んでいましたし、メスを追いかけるような行動や他のオスを追い払うような激しい行動は見られませんでしたので、“争い”というよりは“牽制”“確認”と判断しましたが、つがいを作っているからこそ互いの権利を守るために行っていたのだろうと思うと、「春ならでは」という感じがしました。なお、つがいになっているところを見なかったオスはこの行動に参加していなくて、写真のようにのんびりした感じでした。

2つめは調整池で今年初めてのウグイスの鳴き声を聞き、姿を一瞬だけ見ました。また、ホトトギスの鳴き声も確認しました。ウグイスはまだ「ホーホケキョ」というメロディーが完成していなくて個性的な鳴き方をしていましたが、それでも近くで実際に聞けるのは「春ならでは」という感じでした。ウグイスはいつも茂みや松の枝葉の中にいて撮影も観察もできないでいますし、ホトトギスはまだ姿を確認したことがないので、今年はぜひ撮影したいです。

3つめはウメの花に続いてオオイヌノフグリの花がかなり咲いていることに気付きました。ヤナギはまだ葉が出ていませんが、オオイヌノフグリが綺麗に咲いているのを見ると「春が来た」と強く感じます。小さな野の花を楽しめるようになるのも「春ならでは」と思います。

【時間】11:40～12:15（大体）

【天気】薄雲が広がる晴天

【風】東からの風

【出会った鳥】コガモ（オス・メス）、ツグミ、スズメ、ウグイス、コガラ、バン、アオジ、ジョウビタキ（オス）、ヒヨドリ、ムクドリ、キジバト（多い順、珍しい順）

【今日の写真】平和なオスたち

三郎が生きていた!?

7日（土）はまだ霧雨が残るあいにくの天気で、撮影は無理かもしれないと思いながら出かけたのですが、死んだと思っていたアイガモの三郎かもしれないアイガモに会えるという素晴らしい出来事がありました。

その三郎かもしれないアイガモは、私が気付いたときは数羽のカルガモと一緒に開水面の中央にいました。どちらかというとカルガモについて回っているという感じで、比較的短時間でヨシやガマの茂みにカルガモたちの一部と一緒に姿を消しました。私は最初「久し振りにマガモが来たか、誰かが新しくアイガモを入れたのかな」くらいの気持ちで撮影をしたのですが、帰宅してパソコンの大きな画面で写真を確認してみると、どうも死んだと思っていた三郎に思えてきました。写真がその三郎かもしれない個体で、マガモのオスに比べると明らかに太めですし、側面の茶色の筋の様子やクチバシの先が黒くなっているところに見覚えがあります。このとき観察できたのは短時間で、複数の角度から撮影できたわけではないですし、もし本当に三郎なら、なぜ昨年11月1日以来一度も会えなかったのかという疑問もあるので、一足飛びに断定はできませんが、今後の観察がとても楽しみになりました。本当にうれしいです。

他には、数羽のコガモに、ヒヨドリ、ジョウビタキ（オス）、アオジを1羽ずつ確認して、その他にも複数の鳴き声を聞きましたが、調整池よりも周囲の住宅地から多く聞こえるように感じました。冬の雨の間は住宅から出る熱などを求めて住宅地に移動する鳥が多いということなのか、住宅地にいる鳥たちの方が雨上がりに活動を再開しやすいということなのかは分かりませんが、三郎かもしれないアイガモに会えなければひどく寂しい感じだったと思います。

【時間】11:35～12:00（大体）

【天気】曇天

【風】ほぼ無風

【出会った鳥】コガモ（オス・メス）、カルガモ、アイガモ（三郎？）、ジョウビタキ（オス）、ヒヨドリ、アオジ（多い順、珍しい順）

【今日の写真】三郎!?