兄弟か彼女か

今日は雲が多かったものの、日差しがあってそんなに寒く感じない晴天でした。

そして、そんな空の下、調整池ではアイガモ兄弟の三郎がマガモのメスとお近づきになり、次郎があぶれてしまうという出来事がありました。

三郎がお近づきになったマガモのメスは、前に見かけたマガモのペアとは別の独身だったようで、私が調整池に到着したときにはもう、駆け引きのように思えること（メスはヨシやガマの茂みから少し出てきて、兄弟は開水面を一生懸命泳いでアピール）をしていました。そして、メスが茂みに隠れると、少し時間を置いて兄弟が茂みに入りました。でも、中でメスが選んだのは三郎だったらしくて（中で兄弟が争ったりするような鳴き声や音は聞こえませんでした）、先に出てきたのは次郎だけでした。出てきた次郎は、未練があるのか、1羽だけでいるのが寂しいのか、落ち着かない様子で開水面をうろうろ泳いでいましたが、30分くらいして三郎がメスと一緒に出てくるとすぐに近寄って三郎を誘っていました。でも、三郎はメスと別れて次郎についていきながらもメスと一緒にいたかったみたいで、次郎とメス（の隠れた辺りの茂み）の間にいることが多くて、メスがマガモのペアと一緒に開水面に出てくる（私に驚いて逃げていったため）と、次郎そっちのけで近寄っていました（次郎もついていっていました）。

今後、アイガモ兄弟とマガモたちの間に新たな展開があるかどうか分かりませんが、アイガモ兄弟がマガモたちについて大陸へ渡れるとは思えないので、この冬だけのお付き合いになるかもしれません。でも、メスが残ってくれるかもしれませんし、期待しながら観察していきたいです。

あと、今日の調整池には、まだ婚姻色を残した（でも、以前見たときよりだいぶ白い羽は減っていた）カワウが1羽と、なんだかんだで100羽以上は西側のヨシやガマの茂みに隠れていたスズメなどを見ました。カワウは何度か潜ったり、ヨシやガマの茂みに入ったりしていましたが、長居しないで離水して、調整池の上空を1周半して西へ飛んでいきました。また、スズメは南西と北西にそれぞれ半分ずつくらい、何回かに分けて飛んでいきましたが、ケンカでもしていたのか、2羽のスズメが1羽のスズメを追いかけるように（合計3羽が）ヨシやガマの茂みに引き返すという出来事もありました。

【今日の写真】三郎とメスが気になって仕方ない次郎