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Posted by かば - 2012.10.05,Fri
今日は『マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉』 (ハヤカワ文庫JA) (沖方 丁)(※1)を初めて読みました。

沖方氏の作品を読むこと自体が初めてだったのですが、独特な表現の内省文を読んで、

動詞は客観で、形容詞は主観

だったのだなと思いました。さらに、
  • 名詞は主観でもあるが、主語は客観
  • (文法に則った)文そのものが客観
  • 主観は、名詞や形容詞を視覚・聴覚・嗅覚などの情報を模造紙に貼り付けて、囲み線や矢印、記号でつないだようなもの
なのだなとも思いました。

今まではまったく意識していませんでしたが、自分の行動を動詞で表現するということは、自分の行動を客観視していることになるのですね。主観のみなら、その行動の目標が名詞として、感じたことが形容詞(※2)として思い浮かぶだけで、しかも、それらは文法と無関係に記号的に結び付けられているのだな、と思いました(図の「主観」)。
説明
それに対して、文法に則った文というのは、上記のような主観を俯瞰して文法に則って整理して並べたもの、ということになるので、客観になります(図の「客観」)。

このため、内省のように心の中を表現するなら、沖方氏の独特な表現のようにするとより「考えている最中」という雰囲気になるのだろうと思います。

ただ、この表現方法は、思考・感情を未整理のまま投げ出しているわけでもあるので、スッと理解しにくいことになって、万人向けではないと思います。また、筆者の伝えたいことが正確に伝わらない可能性も高いと思います。ですから、独り言・独白にまで整理して表現することが多用されてきたのだろうと思います。

とはいえ、独り言・独白があまりに多いと芝居がかって見えるというか、不自然になったり、文章のリズムを殺してしまったりすると思っているので、今後は今回考えたことを参考に、一人称の文章や心中描写を行う場合は、動詞や文法に則った文を控えて、名詞や形容詞を重視した単純な文も使っていこうと思います。

(※1)amazon アソシエイト
(※2)「当たった(感触)」「焦げたような(ニオイ)」など、形容詞的に使う動詞を含む

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