『モンテ・クリスト伯』を読んで

　今日は調子がさっぱりでまた１日戦略シミュレーションゲームをやっていましたが、昨日から今朝に掛けてはアレクサンドル・デュマの『モンテ・クリスト伯』を読んでかなり充実した時間を過ごすことができたように思います。
　それで、ちょっと気付いたこととしてモンテ・クリスト伯がヴィクトル・ユゴー作『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャンやH・G・ウェルズ作『海底二万哩』のネモ船長に似ているように思えたことがあります。ジャン・バルジャンは復讐をする訳ではありませんが、超人的な体力、知力、精神力、経済力を持つ‘謎の人’として再登場するところではよく似ていますし、ネモ船長はさらに似ています。
『モンテ・クリスト伯』と『レ・ミゼラブル』は同じロマン派でそう時代の変わらない作品だったからかもしれませんし、『海底二万哩』のH・G・ウェルズは『モンテ・クリスト伯』の翻案作品を書いているようだからなのかもしれませんが、もう１人アルセーヌ・ルパンと並べてフランスの理想的人間像（ヒーロー像）の１つなのかなと思ったりしました。