“はやぶさ”を見てきました

今日、JAXA筑波宇宙センターに行って“はやぶさ”の再突入カプセルを見てきました。

会場は本当に空いていて、相模原で満足に見られなかった方々にもうしわけないくらいじっくり見ることができました。

ヒートシールドは見られませんでしたけど、窒素ガスが充填された専用ケースに鎮座する、

• インスツルメントモジュール（パラシュートにぶら下がって降りてきた部分）
• 搭載電子機器部（インスツルメントモジュール内にあったもの）
• パラシュート

はどれも素晴らしい状態で、インスツルメントモジュール頂部のアブレーター（サンプラーコンテナのふたの上にくる丸い耐熱蓋（？）の部分）がこげ ていなければ、すべてエンジニアリングモデル（地上試験機）や複製と言われても信じてしまいそうなくらいでした（実際、一緒に展示されていたエンジニアリ ングモデルと混同して、すべてエンジニアリングモデルや複製と思い込んでしまう残念な方もいました）。

でも、これらが実際に“イトカワ”まで行って帰ってきた“はやぶさ”の“遺品”なのだと思うと、感無量で、記憶に刻むしかできないのが残念でなりませんでした。

明日も多分空いていると思うので、来られる範囲の方はぜひ、展示館見物も兼ねて行ってみてください。

なお、ヒートシールドの公開が2日間に限定された理由は、

• 日本の技術の粋の中でも特に重要なものであるため（技術情報を守るため）
• 7年間宇宙にあり、3000℃という極めて高温にさらされた極めて貴重な資料であるため

だそうで、研究者の方々は本当は公開したくなかったというお話でした。